異国のお姫様のようなこの子は、ドイツ最古のお人形会社、シルトクレートのお嬢さんです。今日は天気がよいので庭を歩いてみました。岩陰をめぐったり、若葉の匂いをかいだり。鶯さんや四十雀さんともおしゃべりしました。遠くには雉さんの姿も。山の五月は緑鮮やか、小鳥や栗鼠も元気いっぱいで桃源郷みたいです。私は明るい五月が大好き♥頭、身体、手足の6パーツからなり、ゴムでつないであります(ゴム引きは良好)。肘に柔らかな曲線があり指先に表情があるので、ポーズをとると小さな女の子がそこにいるようです。素材はハードセルロイドか初期プラスティックだと思いますが、この区別が私にはつけられなくて。素材から、1930年代～1950年代あたりの生まれではないかと思われますが、やはり特定ができません。ガラスアイでスリープ機能があります。両目にはまつげも。髪は柔らかなアッシュブラウンの人毛(ヒューマンへア)です。シャンプーしておきましたので、しなやかな手ざわりに。シルトクレート社はずいぶん長く人毛で頑張っていたのですが、２０００年代のグローバル化の波を受けて、次第にお手頃な化繊に変わって行きます。ですから、貴重な人毛は質の高さを表すと同時にアンティークドールであることの証でもあります。薄紫のオーガンジードレス(スカート部分に一ヶ所破れがあります)、ローン(綿麻混紡かな)のエプロン、レースのついたコットンシュミーズとショーツ、ソックスと赤い靴がオリジナルです。出品前に全て洗濯しましたので綺麗ですよ。レースでちょっとクラシカルなお帽子を編んでみました。オーガンジーのリボンと手染めの花がアクセントです。ネックレスもヴィンテージのビーズとボタンでこしらえました。赤を使いましたので靴との調和もとれ、全体に華やかになったと思います。首の後ろと背中に刻印された小さな亀のマークがシルトクレート社のロゴです。時々間違った説明を書いていらっしゃる方がおられるのですが、亀さんの下の数字は製造年ではなく身長を表します。と言う訳で、この子はきっちり43cmです。アンティークドールヴィンテージドールビスクドールセルロイドドールセルロイドΩ宅急便 80サイズ